季節が春へと向かうと、色々な分野で「春モデル」の発売が行われますねー。
バイクの新機種が発表になったり、フィッシングショーで新しいルアーやロッドが発表されていますが、
今回は、ムービーカメラのお話です。
昨年の8月に、ソニーが発表したレンズ交換式のムービーカメラ
「NEX -VG10」を、ご紹介しましたが、この春も新しいコンセプトのムービーカメラが発表されました。
まずは、JVCから発表された「GC-PX1」です。
まず、スタイリングは、先のSONY NEX-VG10とは違えども、今までのスティルカメラと、ムービーカメラのハイブリッド系。
ただ、こちらはVG10とは違って、レンズの交換は出来ないので、あくまでムービーカメラのカテゴリーですが、フルHDの4倍の解像度を持つ4K2K(4520×2540ピクセル)の映像の処理が可能で、昨年業界を驚かせた「パナソニックTM700」が実現した1080/60pを搭載して、その転送レートはパナソニックの28Mbpsをしのぐ、36Mbpsというアナウンスです。
「あのー、何を言っているのか、さっぱりわかりませーん」という方には申し訳けないのですが、
まず、1080/60pというのは、結構すごい技術でして…。
フルハイビジョンのムービーカメラで、一秒間に60コマの静止画を連続させて「動画」として見せることは、以前から行われていたのですが、それは1080/60iという方式でした。
60pと、60iは何が違うかと言うと、「p」はプログレッシブの略で、一枚の画像がフルに写しだされてる方式に対して、「i」はインターレースの略で、一枚の映像を半分づつ写しだす方式なわけです。
(めっちゃ、簡単に言ってしまってますが…)
これがどう映像に影響するかというと、映像は一枚一枚の「写真」がパラパラ漫画のように続いて再生されて動いて見えている訳なので、一枚の写真が「フル」で写っているのと、「半分」で写っているのでは、再生した時の「くっきり感」や、「ちらちら感」に大きな違いが生まれます。
こう書くと、圧倒的に「60p」が綺麗とということになるわけで、実際、圧倒的に綺麗な訳ですが、
今のところ、フルハイビジョンの60pを編集するソフト環境が整っていないので、まだまだ宝の持ち腐れ状態なわけなんですね。
ここでJVCが新たに60p分野に参入したことによって、編集環境が進化してくれればいいなーと思っています。
実際、自分の撮影する映像はバイクの映像が圧倒的に多いので、ハイスピードで動く被写体を、
ハイビジョン映像で綺麗に撮るには、60p映像を扱いたいんですよねー。
次に、キャノンからは、今自分がメインに使っている一眼レフカメラ・EOS Kiss X4の後継機種の
EOS Kiss X5が発売になります。
X5への進化の一番のポイントは、液晶モニターの角度を自由に変えられる「バリアングル液晶」ですね。
この機能は、他のメーカーモデルにはすでに搭載されていますが、ローアングル撮影では、とても便利な機能だと羨ましく思っていました。
ただ、EOSムービーの撮影は、マニュアルフォーカスが基本なので、バリアングル液晶でのピント合わせには一工夫が必要ですね。
あと、リリースでは、「動画デジタルズーム」機能を搭載ということなので、いよいよデジタル一眼ムービーも
デジタルズーム機能が使えるようになるのかな?って期待感がありますが、まあこれは実機を操作してみての評価って感じでしょうか…
いづれにしても、今までの家庭用ムービーカメラとは一線を画す、新しい映像カメラがどんどん進化してきているので、より自分の理想に近い動画カメラ(あせて、こういう言い方をしていますが)が登場してくるのを、
心待ちにしております~。