最近のホンダCMのコンセプトコピーが良いですね。
【ホンダ企業CM】
「負けるもんか。」
何回見ても、泣けるなー。
「面白いから、やる。」
そう、モノづくりの目的って何だろう?
【バイクCM】
「バイクが、好きだ。」
幼い頃の「好き!」って気持ちを、どれだけの人が持ち続けているのだろう?
そして、今回の東京モーターショーブースのコンセプトコピー
「枠にはまるな。」
今の日本人に勇気を与えるコピーだよなー。
枠を作るのも、ボルト&ナット。
枠を外すのも、ボルト&ナット。
小さなナットが、想像を形にするってことなんだね。
これらのキャッチコピーは、本田宗一郎の実際の言葉から引用しているらしいのですが、
モノづくりの原点をストレートに語っていて、心にストンと入って来ます。
そんなコンセプトコピーを冠したホンダをはじめ、二輪関係では国内4メーカー&BMW、KTMが出展している東京モーターショーを覗いてきたので、ちょっとご紹介。
まずは、そのホンダブース。
以前は、二輪と四輪は別々の展示館で、それぞれがブースを出展していましたが、
ここ何回かは同じブース内にバイクも車も展示されるパターンですね。
国内の二輪市場がこれだけ小さくなってしまうと、二輪単独でPRするよりも、
圧倒的に数の多い四輪ユーザーの目に触れさせて、少しでも二輪への関心を喚起させたいってことかと。
確かに、普段はバイクとの接点がほとんどないと思われるホンダの自動車を見に来た多くのお客さんが、
同時に展示されているバイクにまたがって「カッケー!」「デッケー!」「スゲー!」と歓声を上げていました。
バイクをメインに見に来た者にとっては、自動車の中にパラパラと展示されているバイク達は、
いつもちょっと肩身が狭そうに見えてしまうのですが・・
ところが、今回のショーの中で単一ブランドの展示としては最大面積のホンダブースの中のバイク達は、
とても際立った存在感を醸し出していました。
ブース入口には、コンセプト映像と連動した「ナット」のオブジェ。
まずは、ワールドプレミアのCB1100 EX

スポークホイールと、2本出しマフラーと、CB750 FOURを思わせるスタイリングが、
ノスタルジックな空冷エンジンとマッチしていて、これは売れるだろうなー。
ちなみに、CB1100とは併売するそうですよ。
こちらもワールドプレミアのF6C

ゴールドウイングを、流行のバガースタイルに味付けしたF6Bを、更にライトにしたスタイル。
1800cc水平対向エンジンの迫力はそのままに、カウルやサイドボックスをも取り去った
軽快なストリートスタイルが、若者受けしそうな予感。
そして
やはり、このカテゴリーが元気でなきゃ・・なCBR兄弟
まずは、CBR250R

バイクブーム華やかしき時代の、元祖CBR250Rとスペックを比べるのは、今の時代野暮なことのようです。
Kawasaki Ninja250Rを追いかけて発売された初期型に比べると、カッコよくなったんじゃないかな。
そして次男の、CBR400Rに・・
長男の、CBR1000RR SP
ひとつのブランドが、複数の排気量にまたがって同時展開されるのって、
やはり日本のバイクに元気が戻ってきた感がして、嬉しいですね。
いきなりリッターバイク!も、別に悪いことではないのでしょうが、
250ccから1000ccまで、スキルに合わせてステップアップしていくことで
長くバイクと付き合っていけるなら、それに越したことはない・・と思いますね。
元気と言えば、やはりレーシングシーンも盛り上がってもらいたいってことで、
HRCコーナーも例年になく充実していました。
ゼッケンNo.26は、ペドロサのRC213V
で、そのお隣には、レプソルカラーのCBR250Rと、
レーシングマシンとしてHRCが提供する、CBR250Rスポーツレース車が展示されていました。

市販車ベースの250ccをチューンして、サーキットに挑む。
焼けたオイルの匂いと共に、あの時代が思い出されますね。
まあ、自分的に気になるのは、やっぱこれですがね。
CRF450 RALLY
この他にも、まだまだ注目バイクはあるんですが、チョッと省略して・・
ミニも見所いっぱい。
Super Cub の原点 C100
クロスカブのカスタマイズモデル
若者達と共に開発したというゲンチャ DUNK

スマホの充電ができるらしいです。(やっぱ、そこ?)
初の18機種もの市販予定車を一挙に展示した、今回の東京モーターショー・ホンダブース。
「あったらいいな」的なコンセプトモデルではなく、市販予定車をここまで揃えてきた本気度が凄まじい。
来年の国内バイク市場は、更に活気づく予感が一杯です。
おっと、ホンダブースのバイク紹介だけで、こんなに長くなってしまいました。
でも・・
今年のホンダブースは、この車の紹介抜きに済ませることはできないでしょう。
ってことで、最後にS660

いやはや、平日だと言うのに、この車の展示スペースに近づくために、ホンダブースの裏側に設けられた
待機列に並ばなければならない人気ぶりでした。
リアビューもカッコいい!
ホンダが初の四輪車として発表しながら、市販されなかったSPORTS 360が横に展示されていました。

今回のS660の発表にあたって、ホンダの技術伝承プロジェクトとして蘇らせたということですが、
このデザインに、今の技術を盛り込んで売り出せば、ヒット間違いなし!と思うんですけどね。(笑)
・・・ということで、他のメーカーのバイクのご紹介は、次の機会に。
(つづく)