11月3日に、ハリウッドで、Canonが新しいデジタルカメラの発表を行いました。
それがこれ、EOS C300です。
製品名の「C」は、「CINEMA」の「C」で、映画制作用に絞ったデジタルカメラです。
EOS 5D MarkⅡが、広く映画制作使われるようになって、
スティル写真を撮るための一眼レフカメラから、映像を撮るための機能を特化させた製品ですね。
このカメラは、従来からのEFレンズが使えることに加えて、
新しいレンズ群も合わせて開発して、「CINEMA EOS SYSTEM」という形で、
本格的にハリウッドの映画業界に参入するということです。
(実は、EOS 5D MarkⅡは、すでに部分的には、ハリウッド映画の撮影に多く使われています。)
撮像素子は、スーパー35mm相当で、約829万画素の新開発の新開発CMOSセンサーを採用ということです。
そして、従来スティル写真撮影の為にあったミラーボックスは、ムービー撮影には不要なので
外してしまって、替わりに可変式のNDフィルターが装着されています。
そして、もうひつつの動きがこちら。
従来のEOS MOVIEの動画撮影機能をよりいっそう一層進化させた
「新しいコンセプトのデジタル一眼レフカメラ」の試作機です。
このカメラも、35㎜フルサイズのCMOSセンサーを搭載し、「ポスト・ハイビジョン」として注目されている
4K(フルHDの4倍の解像度を持つ3840×2160ドット)の撮影が可能ということで、
そのベースとなっているのが、先頃発表されたEOS-1D Xというから驚きです。
これらは、来年中には発売されるということで、本体価格は映画撮影用のEOS C300が、150万前後。
EOS-1D Xベースの次世代デジタルカメラが、100万円程度という噂です。(笑)
まあ、EOSシリーズの末端機種・EOS Kiss X5を使う我が身にとっては、遥か雲上の世界の話ですが、
4Kは別にして、これら「映像撮影に特化したデジタル一眼レフ」のノウハウが、素人の手に届く
汎用機種にフィードバックされてくると、ますますデジイチムービーの世界が面白くなってきますねー。
そして今回の発表は、Panasonic 、Sony に続いて、ミラーレス一眼に参入したNikonに対して、
Canonが目指す方向性を示す発表だったんだろうなー、と思いました。