神戸港には、台風等の大波から港を守る為に、たくさんの防波堤があります。
数字が付けられているものだけで、神戸第1防波堤から、第8防波堤まで。
その他にも、たくさんの防波堤があります。
さすがは、歴史ある港ですねー。
今日の舞台は、神戸第1防波堤。
一般的には、和田岬の横にあるので、「和田防」の名前で知られています。
その和田防が、ここ2週間、メチャクチャ熱いんです!
その理由は、「ブリ」が釣れているから。
「ブリ」は、出世魚で、関西では、ツバス(35cm以下)→ハマチ(35cm~60cm)→メジロ(60~80cm)
→ブリ(80cm以上)と、大きくなるにつれて呼び名が変わります。
ちなみに、関東では、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと、呼ぶようですね。
9月25日頃から、コンスタントにメジロが釣れ出し、昨日は、なんと87cmのブリが釣れていました。
凄いですね~。
船釣りではなく、沖の堤防でブリですよ、ブリ!
って、ことで行って来ました。和田防。
早朝なら、和田防に渡す渡船屋さんまで、バイクで20分。(近っ)
ブリ情報が回っているので、人が多いだろうなー、と思い
一番船は、朝の5時なんですが、頑張って早起きして、4時過ぎに渡船屋に着くと、
「なんじゃ、こりゃ~!」
すでに、数十人のおっちゃんや兄ちゃんが、並んでますやん!!
車のナンバーを見ると、大阪、奈良、京都…
この人たち、何時に起きて来たんやろ?(笑)
慌てて、バイクを停めて、列に並んでいると、常連さんたちの会話が聞こえてきます。
「昨日は、メジロを2本バラした」とか、「あれは、ブリクラスやった」とか…
って言うことは、おっちゃんら、昨日も来てはったん?
自分の前に並んでいた、お兄ちゃんは、「今日は仕事やけど、8時まで釣るねん」と言ってます。
まあ、皆さんお好きですねぇ~。(笑)
ところで、こんなにたくさんの人間が、一度に船に乗れるんでしょうか?
不安は的中!
車を停める駐車場が一杯になった!ということで、
自分の前の、出社前に釣ったるねん兄さんの前で、札止めになってしまったではないですか~!
(当然、お兄さんは、固まってはりました。)
でも、「バイクなら停めれる」ってことで、自分はギリギリセーフ。(嬉)
やっぱ、流石はオートバイ。
やるときは、やるね。(よーわからん、けど)
てな、一騒動があり、5時の出船を4時半過ぎに早めて、船は和田防へ。
船着き場から、10分程のクルージングですが、船の中は、朝の通勤電車そのもの。
みんな、立ったまま手すりにぶら下がって、すし詰め状態で、波に揺られています。
和田防は、東西約1kmの防波堤で、西の赤灯台、東の白灯台の他に3カ所の船着き場があります。
この5か所の船着き場ごとに、釣り師には好みの釣り場があり、自分はいつも「白灯台」で降ります。
その理由は、この白灯台のすぐ南に、「和田防新波止」という南北500m位の防波堤があって、
和田防と、和田防新波止の間の距離は、数十メートルしかないので、
人工の「海峡」状態になっているんですね。
つまり、魚の通り道が、きゅーっと狭くなっているんで、東西に回遊しているであろう魚と、ルアーの
遭遇の確立が高い!と、勝手な持論を持っております。
まあ、実際は、西の赤灯台で降りる人が一番多いので、実績としては、赤灯台付近がいいんでしょうが、
生きたアジを餌にした「飲ませ釣り」と、ルアーフィッシングでは、釣りの考え方が違います。
餌釣りの場合は、魚が餌を見つけてくれるのを待つのに対して、
ルアーフィッシングは、回遊する魚の目の前を、ルアーが通らなかったら、釣れる確率はゼロ。
少しでも、その確率の高い場所を選びたい訳ですね。
今日も、そんな秘策(どこがやねん!)を胸に、まだ真っ暗な空をバックに、白い灯台が近づいてきました。
すると、愕然とする光景が!(今日は、やたらと、「!」が多いです)
白灯台の船着き場に、見たこともない渡船が付けられていて、
ぞろぞろと多くの釣り人が降りているじゃーないですか!
ここ和田防に渡している渡船屋さんは、昔からずっと今乗っている渡船屋さん1軒のはず。
恐らく、神戸港の渡船屋連盟(?)みたいなのがあって、そういう取り決めになっているんだと思いますが、
ここ最近の「メジロ」「ブリ」ラッシュを見て、他の渡船屋がこっそり乗り付けたようです。
そのフライングの渡船屋の船が去るまで、こちらは接岸できない訳でして、
船から見ていると、「ああ、俺の場所が、人で埋まって行く~・涙」、っていう状態。
ようやく和田防の白灯台に渡れました。
胸に秘めた、あの場所は…
全て人で埋まっていました。
その場所を、恨めしそうに睨みながら、堤防の真ん中近くまで歩いて、ようやく立てそうなテトラを見つけて
釣り座を確保しました。
(現在、必死にルアーを投げております…)
いやー、えらいスリムな「ブリ」ですなー。(爆)
あーあ、結果はご覧の通り。
12:00くらいまで粘って、50cm程のサゴシ(サワラの幼魚)が1本。
まあ、こんなもんです。
見ている限り、メジロもポツポツって感じで、10本以上上がった昨日に比べると、回遊が少なかったようです。
でもね、
自分が入りたかったあの場所では、上がっていたんすよ、メジロが。
理由はどうであれ、男は言い訳をしない!
ってことにしておきます。
次は、釣るぞ~!
かかって来~い、メジロぉ~、ブリっ~!