自分は、バイクに乗り始めてからずっと、オフ車でのツーリングをメインに楽しんで来ました。
なので、おのずと、旅やキャンプやアウトドアなどを中心としたバイクの世界に浸ってきたわけですが、
ひとくちに「バイク」といっても、いろいろな楽しみ方があるわけで、
先日、顔を出したイベントも、そんなバイクの楽しみ方のひとつだなー、と思うところが多かったので
ちょっとご紹介させてもらいます。
自分が学生の頃の、空前のバイクブームから比べると、全体的に元気のなくなったバイク業界ですが、
そんな中で今、熱いのが4miniの世界です。
ビッグバイクでのツーリングを楽しむライダーには、あまり馴染みがない世界かも知れませんが、
モンキー、ゴリラ、エイプ、シャリー、スーパーカブ、KSR 、XR等の4ストローク50ccのバイクを、
レーサー仕様にカスタムしたり、ドレスアップしたりして楽しんでるのが4miniの世界です。
そんな50ccバイクのカスタムの魅力は、「1/1のプラモデル」感覚で、自分で作って走れるところ。
今回のイベントは、そんなカスタムフリークにパーツを供給しているカスタムメーカーが一丸となって、
1年間かけて準備したイベントなんですね。
イベントのタイトルは、「Enjoy 4mini 2010」
このイベントは、今回で2回目となるんですが、一番の魅力は、
鈴鹿ツインサーキット(8耐が行なわれる鈴鹿サーキットではないです)で、
自分が作ったマシンを、実際にフルスロットルで走らせることができること。
こんな感じの、ゆる~い走行や、
こんな感じのガチ走りまで、クラス分けされて楽しめます。
また、4miniパーツメーカーの、気合いの入りまくったマシンに、
そのメーカーの担当者が、ツナギに身を包み、
「いやー、マジに走るわけないやん」とスタート前には笑いながら、
いざ走り出すと、ドッグファイトでサ-キットを攻めるっていう、主催者も楽しみまくっているところが
微笑ましいんですよね。
やっぱり、バイクって楽しく乗っている人が作っていると、
その楽しさがユーザーには自然に伝わります。
それを、マーケティングだけでモノを作っちゃうと、
やはりライダーの心を揺さぶる製品にはならないのかなー、なんて思ったります。(偉そうですが)
そして、このイベントのもう一つの楽しみは、自分で作ったマシンを皆んなに見てもらうこと。
こんな、レプリカ(?)マシンから、
(このカタナ、ヘルメットとのサイズの比較が面白いでしょ?)
こんな、ピカピカなドレスアップまで、
はっきり言ってなんでもアリな世界。
まさしく、プラモデルの世界で、見ていてメッチャ面白い。
これをビッグマシンでやろうと思うと、マジ大変なのですが、
50ccの手軽さを最大限に生かして、こんなに多くの人が楽しんでいる世界が、あるんですねー。
そして、将来のバイクファンの卵を育てる教室も併設されていたりと、
本来、国内4メーカーにやってもらいたいイベントも、展開されていました。
この日は、天気予報では90%の雨予報でしたが、400台以上のマシンが、
それなりのエントリー代を払って、「走り」と「展示」を楽しんでいました。
バイクの楽しみ方は、ツーリングであったり、レース観戦であったり、自らレースに出場したり、
レストアを楽しんだり、ファッションのいちアイテムであったり、今回ご紹介した4miniの世界であったり…
バイク業界全体のパイが、全盛期より縮小したとは言え、現にそれを楽しんでいる人は、
たっくさんいる訳なので、メーカーさんも大変だとは思いますが、いつまでも我々ライダーに
夢を与え続けて欲しいなーと、強く思ったイベントでありました。